ペット介護とは、 動物自身が持っている治癒力を引き出すための 環境や栄養を整えること。
家族の一員のペットも 高齢になれば病気を心配します。
ここでは介護の基本姿勢と看護ケアを
家庭でも出来る範囲でお調べしました。
★ 家庭でのペット介護と看護ケアの基本
ペット介護は飼い主の日常生活に支障がない 範囲で行なう事が大切で過剰な負担は避ける。
ペット介護が必要なケースは急性と慢性があり
前者は骨折や急性な病気で後者は完全治癒が
不可の場合で糖尿病や慢性腎不全などがある。 慢性の場合は介護も長期化するので症状が 悪化しないように苦痛を少しでも和らげる 看護ケアが必要です。
普段、ペットが過ごす環境についても、 気をつかう必要があります。
室温・湿度の維持、空気の流れの把握など、 快適な環境になっているかを こまめにチェックします。
また、出来るだけ行動範囲を把握して 緊急時に対処します。
そのほか、ペットの発汗具合や 姿勢の確認なども必要になります。 さらに、ペットを介護する方のケアも、 看護ケアに含まれます。
ペットの苦しみを目の当たりにし、 ペットを介護する方にも 精神的ダメージがおよぶ場合があります。
動物病院の先生に相談して 家族ができることをアドバイスしてもらったり、 専門家に胸の内を吐き出したりなど、 精神的なケアも必要です。
★ ペット介護の基本は怪我や病気を 悪化させないこと
□ ペット介護は長期戦です。 頑張り過ぎず客観的にペットの気持ちになってケアする。
□ ペットの闘病生活では、まず第一に床ずれに注意する。
□ 床ずれはヒザやヒジの外側に出来やすい。 10kg以上の中型・大型犬は特に注意する。
□ 常に清潔にして、1日数回は向きを変え、 出来やすい場所にタオルやクッションを置く。
□ 胴長・短足のペットは腰痛(椎間板ヘルニア)に注意する。
□ 椎間板ヘルニアは放置すると神経麻痺が おきて半身不随にもなる病気です。
□ 椎間板ヘルニアは足がもつれる、 抱っこの時に痛がる、 排泄が困難などの症状がある。
□ 椎間板ヘルニアは冷やすと 症状が悪化するので夏の冷房や冬の外気に注意する。
下半身麻痺になった場合のリハビリ法
★ 水中遊泳法
たらいなどのペットが入れる容器に、 体温ぐらいのぬるま湯を少し入れ、 犬や猫を静かにいれて、 徐々にお湯を増やす。
ペットは足がつかないと 泳ぐのでこれを毎日続ける。
浮力により体重がかからない為、 麻痺した足が動くので 次に徐々にお湯の量を減らす事で 容器の底を蹴るようになる。
注意点は容器の底にゴムマットなど やわらかいもので保護しておくことです。
ペットが寝たきりにならないようリハビリは大切です。 ただ、長く続けるには飼い主の根気と 愛情がなによりも必要ですので、 頑張ってください。
病気予防には目のケアが大切です
★ 白内障と緑内障のケアについて
□ 白内障のパターン 1.先天性の白内障→ チンやパグに多い。 目の水晶体が濁っている
□ 白内障のパターン 2.老化現象→ 老年性白内障 瞳の端が徐々に白く濁り放射線状になる
□ 白内障のパターン 3.若年性白内障→ 遺伝や生活環境の変化 生後6ケ月~2歳半ぐらい
白内障は早めの処置が重要です。ペットがつまずいたり、 ぶつかったりしたら注意しましょう
□ 緑内障は眼球の圧力(眼圧)が異常に高くなり 視神経の萎縮して失明する怖い病気です。
□ 緑内障は軽度は薬や注射で、重度は手術で対処します。 早期発見の為に定期検査します。
□ 高齢のペットの場合は臭覚や聴覚も弱ってきているので それなりの対応をしましょう。
□ 目ヤニも色が黄色や緑色ぽかったら要注意です。 病気の可能性があるので診察しましょう
ペットは目の病気を自覚しませんが、 見えない不安はありますので心遣いが必要です。
★ 犬や猫などのペットの介護について
日頃の犬や猫の介護のチェックポイント
□ 涙目や目ヤニなど目の周辺の汚れを注意して 疾患がないか確認する。
□ 歯が抜けたり、口臭がひどい、硬いものが食べられないや 歯石があるときは治療する
□ 歩き方や行動注意する。 犬は散歩のときに走らなくなり 猫は高い所から飛び降りないなど
□ 毛並みのツヤが悪い、 かゆがる動作、抜け毛やフケがある場合は 要診断やブラッシング。
□ 内臓機能の低下に注意する。 特に犬は心臓病、 猫は腎不全に注意が必要です。
ウサギやハムスターなどの小動物の介護について
★ ウサギやハムスターは 暑さと湿気が苦手です
ウサギやハムスターのケージは直接日光が当たらず、 気温の変化のない場所が最適です。
風も苦手なのでエアコンの風が 直接当たるのを避けてください。
特に、ハムスターは冬眠すると体力低下で 病気になりやすいので冬眠を避けましょう。
★ 日頃のウサギ介護のチェックポイント
□ 目や目の周辺の汚れや濡れている時は 風邪や呼吸器系の疾患を注意する。
□ 歯の伸びすぎに注意する。 不正交合で噛めなくなり 食欲が落ちる。硬いものを与える。
□ 歩き方に注意する。 骨が軽いので衝撃に弱く、 骨折や脱臼になりやすい。
□ 下痢は命にかかわる病気の可能性が あるので診察してもらう。
□ 皮膚炎に注意する。 毛並みのツヤが悪い場合やかゆがる動作が ある場合は要診断。
□ ダニの寄生に注意する。 耳垢が大量に出たり赤くただれたり 変な臭いがしないか点検する
★ 日頃のハムスター介護のチェックポイント
□ 涙目や目ヤニを注意する。 結膜炎や角膜炎の可能性も。 ゲージの汚れも病気の原因。
□ 歯の伸びすぎに注意する。 不正交合で噛めなくなり食欲が落ちる。 硬いものを与える。
□ 体調が悪いとツメや歯が伸びる。 伸びすぎは病気の原因になる。
□ 体毛の汚れは病気の可能性がある。 病気など体調が悪いと毛づくろいをしなくなる。
□ ダニの寄生に注意する。 ミミがピンと立っていなく クシャクシャベッタリの場合は病気
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